2003-01-01から1年間の記事一覧

DAY

日本の猫は時々御嶽山に修行に行くらしい。猫が家出すると、その猫は御嶽山に修行しに行ったんだよ、とする俚諺があるようだ。猫は御嶽山でどういう修行をしているのだろう?百草丸でも作っているのかな?御嶽山のそこかしこで、猫が百草丸を丸めていたらか…

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村上春樹の本のどれかに書いてあった、森鴎外の提唱した椋鳥主義ー以下本より抜粋「今の時代は移り変わりが激しいので、こういうときにはああだこうだとむずかしい理屈をこねていてはいけない。権威主義はいけない。枝の上の椋鳥みたいにぼけっとしていて、…

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夏の犬は小屋の下に掘った穴に潜って過ごす。冷夏の犬は掘った穴に水が溜まって潜れないから小屋で過ごす。犬の髭は抜け落ちて鼻の先も乾いていて足指の間には毛がない。体はごわごわとした短白毛におおわれ、泥が付着し、この間などおでこに何かがついてい…

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猫についてみんなで激論している夢を見た。非発展的な方向に進みそうな気配になったので、そういう議論は嫌いだから、ニャーと鳴いてみたらみんな大爆笑して私も大爆笑したところで、自分の寝笑いの笑い声で目が覚めた。28才、台風一過の夏の夜。

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なぜか毎朝、家の前に紙飛行機が落ちている。広告で折った紙飛行機が、バジルの鉢植えの前、バスルームと南瓜畑の間に着陸している。北北東に機首を向けて、少し傾いで露に濡れて。これに何かの意味があると思う?誰かから誰かに向けてのメッセージだろうか…

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自転車を買ったんだ、もう二ヶ月も前の話。真っ白なフレームに黒くキャノンデールとかかれたマウンテンバイクで、フレームとフロントフォーク以外は全部黒なの、bad girlと名付けた。リジットフォークでスリックタイヤで街の中を駆けたいから。とてもかっこ…

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サタデーナイトフィーバーを見た。ジョン・トラボルタがいかしてた。冒頭ペンキ缶を持って道を歩いているだけなのにかっこいいっていうのはどうしたものか。神父ドロップアウト兄さんがディスコ(オデッセイだった)デビューした夜の、トラボルタ・ダンスが…

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論文整理用のパーティションを買うために生協に行ったついでに丸山君に会いに行った。お昼を一緒に食べることになりワッフル等をつつきながら例のごとくくだらない話をしていたわけだが、何かの拍子に丸山君が、でもTさん最近きれいになりましたよ、と、耳を…

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ゆらゆら帝国のライブ磔磔に行った。全ての煩悩が吹き飛ばされた。何度か慎太郎と目があった。一度、目が合ったその時に良い音がなったので思わず笑ったら、慎太郎もふっと笑った。昨晩のライブの最中に彼が笑ったのはあの一瞬だけだったと思う。こういうの…

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恵子さんは植物を育てるのが好きで、しょっちゅう肥料をあげたり植え替えたり水をやったり眺めたりしている。彼女の趣味は園芸か、というとそうでもなくて、どちらかといえば培養なのである。私の見る限りにおいては、彼女の一番好きな作業は、挿し木で、鹿…

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昨日・今日と、センター前のテニスコートでフリスビーをしたわけだけれども、とても楽しかった。投げる、走る、跳ぶ、ことで体を動かす喜び。単純に筋肉と神経を働かせる喜び。手首のスナップを利かせて、フリスビーが相手の目の前に正確に辿り着くように投…

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家の前に繋がれている大家さんの飼い犬のリキが異常に大仰に吠えたてるので何事かと思い、戸を開けてリキ小屋を伺うと、リキは背後から茶色の雄犬に乗られて交尾を迫られている最中なのであった。ちなみにリキは十歳を超した老雄犬である。リキはなんとも、…

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月曜日から降り続いた雨があがって日曜日は良く晴れるという天気予報を聞いたからだろうか、朝5時に目が覚めた。そのままお布団の中でCDを一枚聞いたあと犬のリキに挨拶をして、シーツを洗った。洗濯物を乾かすために太陽を始めから使うことが出来るというの…

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憂鬱に支配されて動けないときに、救済のフレーズにさしかかると、沈殿した憂鬱が軽い気体となって胸に充満するのがよくわかる。部屋の一点を見つめ、次の行動を心に決める。停滞した毎日の生活に必ず変化があることを確信する。変わり続けることが生きる理…

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作りかけの歌二つ---- - しっぽソング尻尾の先の毛をむしったら ニャンコはしょんぼりするだろう だいたいの猫は尻尾のさきに 少しの誇りをもっている以下考え中 - バビロン歌 (dedicated to Richard Broutigan)以上考え中お布団から出たくないよ お布団の中…

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雲の遠くのその先の 山の彼方の森の奥 熊五郎が住んでいた 茶色の耳に黒い鼻古い樫の木の下の ほらが熊五郎の家で ひとりぼっちで住んでいた ずいぶん前から住んでいた朝には東に鼻を向け 風の匂いをかいでから 若葉の丘をころげたり たまにはしゃけでもつか…

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図書館でリチャード・ブローティガンの西瓜糖の日々を予約したら、中年の司書が、西瓜糖の日々なら全集に入っているから予約しなくても読めるよ、と言った。私は、でも今日はもう借りる本10冊選んじゃったから、と返した。司書はああ、そうか、と笑って予約…