村上春樹の本のどれかに書いてあった、森鴎外の提唱した椋鳥主義ー以下本より抜粋

「今の時代は移り変わりが激しいので、こういうときにはああだこうだとむずかしい理屈をこねていてはいけない。権威主義はいけない。枝の上の椋鳥みたいにぼけっとしていて、どんなものが出てきてもいちいち驚かないのがいちばんである。新思想みたいなのも『こりゃなかなか面白いや』と思って、のほほんと見ていると、自分の心の中に何かしら響くものがあるはずだ。そういうのが大事なのだ。人というのはもともとが混沌なんだから、混沌、いいじゃないですか。どんどんいらっしゃい」

これが村上春樹の冗談だって今日気がついた。
椋鳥主義・・・英語ではstarling doctrine。