■
雲の遠くのその先の
山の彼方の森の奥
熊五郎が住んでいた
茶色の耳に黒い鼻
古い樫の木の下の
ほらが熊五郎の家で
ひとりぼっちで住んでいた
ずいぶん前から住んでいた
朝には東に鼻を向け
風の匂いをかいでから
若葉の丘をころげたり
たまにはしゃけでもつかまえて
ある秋の夜ふけて
穴から月をみあげると
空は煌々さえ渡り
あまりにきれいな夜なので
一人くらいいてもいいんじゃないか
たまには少しいてもいいんじゃないか
ちょっとほしいんじゃないだろうか
ともだちのようなものが
だから少し待ってみた
梢渡る夜風に耳澄まし
鼓動ばかりが耳につき
呼吸だけしか聞こえない
きっと誰もこないだろう
月は今でも綺麗だろう
結局そんなものだろう
鼻の頭の蜜舐めた
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
以上の歌詞にメロディーをつけてNHKみんなの歌に応募してみようと思う今日この頃。もちろん坂本さんに歌って貰うつもり。