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朝一で大家さんがかかっていたと言っていた某歯科医院に言ってみた。国道に面していて大きな駐車場があるにもかかわらず車も自転車もバイクも一台も止まっていないのに不安に思いながら入ってみたら、案の定患者は一人もいなかった。待合室には雑誌類は一冊もなく、今日付けの聖教新聞が置いてあるのみ。受付にも奥の診察室にも人影がなく、やっぱりここはよそう、出て行こうとしたとたんに、おばあちゃんがよたよたと出てくる。
見つかってしまったから受診することにして、問診票に書き込んで、診察室に案内される途中に鞄もジャケットも着たままでレントゲンを撮られる。診察台は3台ならんでいるけれども、スペースがいやに広いしなにしろ患者は私しかいないので部屋は静まり返って国道を走る車の音が異次元の世界の音のように聞こえるだけで唖然としつつもジャケットを脱ごうとしたら、あ、脱がないで脱がないで寒いし風邪引いちゃうから、と、出てきた女医が脱ぎかけたジャケットを強引に着せながら言う。部屋に暖房も入っていないのです。
診察台にあがったら、女医は、診察台の左袖にあるボタンをいきなり押して、ここ、水がでるから口ゆすいで、というのだけれども、よくあるコップ付きのタイプではなく、ウォータークーラーのように細い管から水が出てくるタイプのもので、こんなの初めて見たよと思いつつ口をゆすいで診察台の左にある診察用具を置く台を見れば、いろいろ置いてはあるものの古めかしくうっすらと埃をかぶっているようでもある。
詰めたものが取れたことと、歯がしみることを口頭で女医に伝えたら、詰め物が取れた箇所を乱暴に棒でつつき、口の中全体を見ることもないまま、歯がしみるのは風邪をひいていて最近気温が下がってきたからだ、と、おばちゃん口調で言う。歯は、春から夏にかけて気温があがっていく時にもひどくなっていったし、そもそも今風邪をひいてはおらず鼻水が出ているのはアレルギーのせいだと言ったら、あら〜そうなの、アレルギー大変よね〜とこれまたおばちゃん口調で言ったあげくに、おもむろに立ち上がってティッシュを持ってきて突き付けて、鼻、かみなさい、と、鼻をかむことを強制するのでティッシュを一枚とったら、一枚じゃなくて、三枚、といってティッシュボックスを突き付けることをやめない。
以降この調子で、結局何の治療も口の中の検査もされず、取れた詰め物は取れたまま2週間放置する、歯がしみるのは気温のせいだから何もしない、という治療方針になり、解放された。患者の話を聞かないことと、診察用手袋をはめたままゴミ箱を持って来て軽く手を洗っただけで手袋を換えずに診察したことと、最近診察した気配がないこと、他にもあるけどこの三点で、国道脇の某歯科医院には通わない決断を下すのには十分であった。
そして、某歯科医院を出たその足でまっすぐグリーン歯科に向かい、治療をしてもらいました。詰め物が取れた歯は二つあったのですが、そのうちの一つはその場で治療してくれ、もう一つは詰め物が取れない対策ととった上で明日治療することになり、歯がしみた原因は、親知らずが原因でしみる歯が虫歯になっていたからなので、親知らずを抜くことになり今日抜いてくれました。変な生え方をしていたのですごく大変だったけれども、先生は治療の一つ一つを丁寧に説明してくれるし口の中を乱暴に扱わないし(某歯科医院は本当に雑だった!)、個人経営じゃないので治療を長引かせるということもないだろうし、診察室には暖房が入っているし、やはりグリーン歯科に通うことにしました。二つの歯科の治療費の合計、9000円。
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仕事の関係で放火で有名な某放送局の人と打ち合わせをした。華奢で明るい眼鏡美人であった。先日行方不明になって後日無事発見された淡探について熱っぽく語っていた。
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知人の二歳になる娘さんが四六時中歌っているというメールを読んで思い出した。小さいころ私も、適当なことを妄想しながらそれに適当なメロディーを付けて延々と歌っているような、南のお告げどころウユララのような子供だった。12歳くらいまでは。大きくなって分別を身につけたのでそんなことはしなくなったけれども、20歳頃に、道を歩きながら歌を歌っても良いんじゃないか、と思い立ち、他人との関係や自分への評価などの多方面から検討した結果、道を歩きながら歌を歌っても良いという新たな分別を作り出した。口の中でゴニョゴニョする程度だけれども。
- 作者: ミヒャエル・エンデ,上田真而子,佐藤真理子,Michael Ende
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洗いヤナギから運びヤナギに至る一連のヤナギ行動に、ついに終止符がうたれた。やったね。しかしまだ、芽数えヤナギ、粒ヤナギ、粉ヤナギ、分析ヤナギが待っている。作業中にアホのN田が私のラジオを水の入ったバケツの中に落とした。内心ショックだったものの、気を使わせちゃかわいそうだと思って気にしないふりをしたのが悪かったのか、しばらく水を降った後(じゃぼじゃぼ出てきた)、そのまま置いて行ってしまった。ムキー!
夕方からR大に行って小一時間ばかりクモの同定を教えてもらった。教えてくれたY先生の言葉の端々からクモに対する愛情が感じられた。うぉー、凛々しいねぇ、とか、この厳つい顔が〜、とか、クモに対する形容詞が豊富なのです。