NNBとシャーちゃんの身に何が起きたのか、いい加減教えてよ、と、じれったくも待ちわびている人はあんまりいないかもしれませんが。知らない人・忘れた人のために、まず、NNBとシャーちゃんの紹介をいたします。NNBとシャーちゃんはtamanoh邸の向かいの家で買われている推定4~5歳の雌の三毛猫・灰猫で、tamanohがご機嫌を取るためにいつも餌を一口二口やるので、引き戸を開けて家にあがってくるほど(これはNNB限定)仲良しの猫さんです。とても仲が良いので、tamanohが家に帰った気配を聞きつけると、二匹は必ず、キャベツやコスモスの茂みを抜けてtamanoh邸にやってきて顔を見せてくれます。
 先週の話ですが、5日間ほど、NNBとシャーちゃんが全く顔を見せなかったのです。特に、NNBは、その直前は一日数時間はtamanoh邸で過ごしていたにもかかわらず!姿を見せない5日がたって、まず始めにシャーちゃんがやってきました。驚くべきことに、シャーちゃんの長い尻尾は泥だらけでした。次の日の夜、tamanohがニャンコが来ないかと夜の闇に目を凝らしていると、目の反射光がおずおずと近づいてきて、だんだん見えてきた体の模様が三毛柄だったのでNNBだとわかりましたが、いつもなら、たーっと駆けてくるのに、NNBは行こうか行くまいか迷ったような足取りで、すぐに近くには来ずにはなれた暗がりで猫正座しているのです。すぐにいつもの一口二口を猫皿に入れてやったのですが、猫缶を開ける音を聞いたら部屋の中に飛び込んできて足に体をこすりつけるはずのNNBが、家の中にも入ってこないで、体を触らせもしないのです。何故なのか?
 真相は闇の中なのですが、事実としては、その5日の間に、二軒となりの家のおじいさんが亡くなって、お通夜お葬式をやっていました。そして、一年ほど前、向かいの家でお葬式があった後、それまで人懐っこかったシャーちゃんが人間嫌いになりました。何があったのかはわかりません。でも、一つ考えられることは、私の住むO市O地区では、人が死ぬと猫の性格が変わるようなことをしているのではないか、ということです。

 今ではNNBはすっかり元通りの仲良し猫さんに戻ってはいますが、あの数日間の豹変ぶりは驚くべきものでした。

シャーちゃんは、左足を腫らして足を引きずっていました。

ニャーニャービンクスはピンクのお鼻の三毛ニャンコです。