貰ってきたまま横に積んでおいた花椿10月号に目を通した。Speed culture oddsというコラムで、美術界での「バイオ・ダイバーシティ」という動きについて紹介されていた。

(金沢21世紀)美術館の長谷川祐子さんはこう語る。「今最も面白いアートは、『バイオ・ダイバーシティ(植物学的多様性)』をテーマにしたものです。現代社会はあまりに混沌とし、不穏なことがたくさん、一斉に起こる。今を生きる私たちは、多様性を維持する秩序を発見し、理解し、研究する必要があります。こうした時代に、制御しきれない自然と、その多様性を体現している植物は、格好の表現媒体なのです。」
(中略)地球に正を受けて40億年。人類よりずっと長い時間を生き、適応進化をとげてきた植物は生きる叡智の宝庫だ。多方面からの環境問題が叫ばれる今、私たちの目は自ずとその静かな存在へと向かっている。

カオティックなのと多様なのは同じではないと思う。
Biodiversityがなぜ植物学的多様性になるのかも不明だけれども、何よりも、バイオ・ダイバーシティって書くと安っぽく感じるな、ってことです。

Chaosの対義語はCosmos